2011年7月8日金曜日

掲示板から始まった恋~ハジメて本気で守りたいと思った~1、掲示板の出会い

題名:掲示板から始まった恋~ハジメて本気で守りたいと思った~
ゲイや男同士の内容が含まれています。興味のある方のみご覧ください。


 1、掲示板の出会い



「いっそのこと忘れたい、こんなにもせつないなら・・・」俺の大好きな歌だ。
不意に車のラジオから流れてきた。
つい口ずさむと、あの日の事を思い出してしまう。


俺は翔太(22歳)、大学4年生。
進路も決まり、あとは卒業まで遊ぶだけという時期。そう、あれは寒い12月の冬だった。


自分でも男の人を好きになれるのかもと自覚し始めた。
今までは、友達とそんなまがいのことをしたこともある。

でも、実際に知らない人とそんな風になることは考えていなかった。



なぜだろう?今年の冬が寒いせいだろうか。
それとも、人肌が恋しい季節だからだろうか。


俺は、いつものように某ゲイサイトを眺めていた。
別に送るわけでもない。投稿するわけでもない。

ただ見ているだけ。

こんな人もいるのかとか、こんな近くにいるのかとか、公園にいてなにするんだとか。
後、最近では顔写真の掲示板もある。

けっこう、若い人・イケメンなんかも投稿している。


たまにタイプの人がいると送ってみようかなとか思う。でもそんな勇気もない。


俺にとって某掲示板の存在はそんなものだった。



ところが今日は、気持ちがざわざわしていた。
ざわざわというより、高ぶる感情があったのだ。

俺は人生で初めて、掲示板に投稿してみた。


題名:これから会える人で


本文:はじめまして。初心者なんですが、これから会える人いますか?
車はあるので、近くまでならいけます。


寒いから銭湯でもいいです。


こんな内容だったと思う。
ありきたり・・・

いつも眺めて研究?している割にはどこにでもあるような目をひかない内容。
自分なら送らないだろうなと思う。



どのくらいだろうか?
時間にして10分くらいたったとき、メールが届いた。



「掲示板みました。171*59*21です。俺も銭湯行きたいんで一緒に行きませんか?埼玉○○より。」

的な内容。


年も近いし、銭湯くらいならいいかなと思って返信。

「メールありがとうございます。銭湯いいですね。行きましょう。どこの銭湯ですか?」


こんなやり取りが続いていた。
どんな感じの人?とか。


じゃあ、何時にっているところまで来たとき、またメールが・・・


「はじめまして。171*52*18です。近くまできてくれるなら会ってみたいです。よろしくお願いします」


18歳・・・高校生か。
こんな人まで掲示板使ってるんだ。


と思いながら、とりあえず返信。
するとすぐに帰ってきた。


「はやっ!!」
と一人で突っ込みを入れながら携帯を開く。


「ありがとうございます。えっと、千葉の船橋からです。そちらはどこからですか。」

船橋・・・結構遠い。。。
車で40分くらいかかりそうだ。


もう一人の人とは銭湯に行くことが決まってる。
しかも顔写真も交換した。


イケメンだ。
イケメンというか自分のタイプだった。
最初でこんな人捕まえられるのかと思ったらなんだか今日、投稿したことを肯定できた。


だから、銭湯の21歳の方に行く気満々だった。



すると18歳の人からメールが・・・
「会ってみたいです。なんとなくなんですけどすごくよさそうな気がして」


こんなメールが届く。
心が揺れた。


知らない人とは言え、こんなことを言われるとなんだかうれしい。
期待にこたえたいという想いまで沸いてきた。

なぜか、心は完全に決まってしまった。
18歳の子に会いに行こうと。


21歳の人には丁寧にお断りして、すぐさま車にかけ乗った。
申し訳ないことをしたなと思いながらも、この気持ちは抑えられなかった。


「じゃあ、いまから40分くらいでつくから、近くなったらまたメールするね」
と18歳の子に送る。

「わかりましたー」
と15秒くらいで返事が来る。


そこからはわくわくしながら車のハンドルを握っていた。



続く~~2、はじめての出会いで~~~

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